今夜あなたをまつり縫い

31歳独身女のただの日記。仕事は縫製工場です。手先の器用さに自信あり

ある休日の過ごし方、その一つ

休日。

ずっと座って同じ作業を繰り返す身体はすっかりと凝り固まっている。
毎週通うわけではないが、それなりのメンテナンスをしなければ蓄積された疲れがそこかしこに障害として現れては関節を軋ませ痛みを伝えてくるようになったのは…絶対に歳のせいではない。単に職業病なだけだ。そう、職業病。

通い始めて数ヶ月、ようやく慣れてきたマッサージ。
人に身体を触られるのはなんとなく抵抗はあるけれど、この凝り固まった身体を解せるのは最早自分の力だけでは無理なのだと悟った。
首から徐々にマッサージをして貰うと程良い力加減にうとうとしてくるのだからプロの人って凄いなってぼんやりと思う。

このお店を紹介してくれたのは職場のオバちゃん。
いつだったかはもう忘れたけどあれは、多分今の仕事を始めてようやく慣れてきた頃だったと思う。
最初は不慣れなことばかりだったし、何をしていいかも分からなくて緊張するばかりだったから気にもならなかっただけなんだろう。
だけど、日々の作業内容にも少しばかり慣れて生まれた余裕に解れた緊張の糸、気が付いたら腰から首にかけてどうにも凝っているような痛むような軋むような…兎に角不調を感じていた。

オバちゃん「お疲れAさん、だいぶ慣れてきたね。手付きもスムーズになってきたじゃない」
私「皆さんの教え方が丁寧でわかりやすいので早くなれることができました」
オバちゃん「あらやだ、嬉しいじゃない。でも、ちょっと元気ないわねどうかした?」
私「それが、最近身体の調子が悪くて」

そうして相談して教えてもらったのがこのマッサージ店。
教えてもらった手前行かないのもなんだかな、と思う気持ちと日増しに軋む身体に耐え兼ねて思い切って来てみたらこれが、もう─

最高だった。

週休2日の1日、その半日を費やして解された身体はすこぶる快調だ。
今日は気分が良い。
帰りにスーパーでビールと焼き鳥を買って帰ろう。