今夜あなたをまつり縫い

31歳独身女のただの日記。仕事は縫製工場です。手先の器用さに自信あり

休日の朝に元彼から安否確認の電話で消沈

休日、時間を気にすること、朝から夕飯の準備をする贅沢。
ビーフシチューを朝からコトコト煮込む。
いつもせかせかして仕事の準備をしている時間に時間気にせずにひたすらに玉ねぎ、にんじん、牛肉を切ってる贅沢な時間の使い方。最高。

朝の光を感じながら野菜の炒める音だけが響く幸せ。
自分のためだけにこんなに手の込んだ料理を作るなんて贅沢なんだか寂しいんだかと思いながら苦いコーヒーで流し込む。

するとほとんど鳴らない私のスマホが鳴った。
すると、なんと3年前に別れた元彼氏からだった。
正直「ウザイ!」と思というよりも少しほっとしたような、社会から取り残された休日に急に手を差し伸べてもらったような不思議な変な安心感。
電話番号を変えずにいたのも、もしかしたらちょっとだけ彼氏に未練があったのもかもしれないと思いながら、鳴り続けるスマホを眺める私。
そして電話に出る。

私、「もしもし」
元彼、「あぁ。。出てくれた。。おぉ。」
私、「おぉ。。」
しばし沈黙
元彼「いやぁ、。元気かなって。」
私、「元気だよ。朝からビーフシチュー作ってる」
元彼、「あはは。料理好きは変わってないんだな。そっかぁ。用はないんだけどさ、。声が聞きたくなって」
私、「何それ?バカにしてる?」
元彼、「はは。そんなつもりねーよ。あっ、。呼ばれた、。ごめん。元気だって分かってよかった。じゃあな」

プープープー

私の世界はまた一人に戻った。別れてから電話があったのは初めてで正直ドキッとしてしまった。
会う気はない。浮気するようなクズ男だから。でも電話に出てしまった。そして「呼ばれた」この言葉が虚しさを倍増させる。
子供に?奥さんに?彼女に?妄想は広がるばかり。。。

彼の電話番号をブロックしてまた私はビーフシチュー作りにとりかかる。