今夜あなたをまつり縫い

31歳独身女のただの日記。仕事は縫製工場です。手先の器用さに自信あり

ホールケーキが持つ問題に直面

休日、ケーキを焼いてみた。
暇つぶしに読んだ雑誌に載っていた、バスクチーズケーキ。
普段お菓子作りはそんなにしないんだけど、絶妙な焼き加減っていうのに挑戦してみたくなった。

バスクチーズケーキをきれいに焼くコツは、材料が少ないからといって甘くみず、しっかり丁寧に混ぜ合わせること。
混ぜ合わせる順番も、もちろん大事!
そしてオーブンの温度は、思い切って高熱に設定すること。
低すぎるとバスクチーズケーキ特有のあのこんがり焼きが出来ないし、黒く焼けたなと思った頃には、中のしっくりクリーミーなチーズケーキがパサパサして台無しになってしまう。
表面と内部をバランスよくいい感じに焼き上げるには、この温度設定が肝心というわけ。
もちろん予熱も忘れずに!

そんな感じで仕上がったケーキはどうだったか?
当然結果は、大成功。
自分としては、正直雑誌に載っている写真より上手く、美味しそうにできたと思う。
料理好きの私がいうんだから、間違いなし。
予想以上の出来栄えに、かなり自尊心が満たされる。

さて、問題はこれを誰と食べるか。
ホールケーキの厄介なところは、とてもおひとりさまの女向きじゃないってこと。

友達でも呼ぶ?
仕事仲間のおばちゃんに差し入れでもする?

少しだけ迷って、結局は自分で食べることにした。
たまには贅沢に、ワンホールにフォークを指すのだっていいじゃない?

こんがり焼けた箇所にフォークの先を指したら、パリッと音がした。
そのまましっとりしている底の部分まですくい上げ、口への運ぶ。
うん、美味しい。
さすが、私。
うっとりとその美味しさに浸りながら、ちょっとだけ悔しさも感じた。
美味しいければ美味しいほど、他人に食べてもらいたくなる事実を思い出したから。